ブレインサイエンス振興財団 - 平成20年度事業報告

第23期（平成20年度）事業報告

平成20年4月1日〜平成21年3月31日

平成20年度は下記のように、研究助成、褒賞、国際交流事業及び普及事業を実施した。

〔研究助成事業〕

下記12件の助成を決定。

池田　啓子	（自治医科大学分子病態治療研究センター准教授）「ジストニアパーキンソニズムの分子病態」
今居　　譲	（東北大学加齢医学研究所特定領域研究推進支援センター准教授）「パーキンソン病原因遺伝子産物の多面的解析」
岩田　　淳	（東京大学大学院医学系研究科特任准教授）「ハンチントン病の新規治療ターゲットの解明」
岡田　誠司	（九州大学医学研究院特任准教授）「核ソーティングによる損傷脊髄の機能解析」
尾崎まみこ	（神戸大学大学院理学研究科教授）「社会性昆虫の仲間識別にかかわる一次嗅覚中枢の研究」
小池　正人	（順天堂大学医学部准教授）「神経細胞死における新規DＮaseの探索」
中島　欽一	（奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科教授）「ヒストンアセチル化による星状細胞分化機構」
中田　隆夫	（東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授）「神経細胞軸策伸長の時間空間的制御の解明」
八田　公平	（兵庫県立大学大学院生命理学研究科教授）「脊椎動物の脳の高解像度立体構造解析」
宮田　卓樹	（名古屋大学大学院医学系研究科教授）「胎生期小脳における細胞挙動と分子機構」
森山　芳則	（岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授）「プリン性化学伝達を司る輸送体の構造と機能」
山本　亘彦	（大阪大学大学院生命機能研究科教授）「神経活動依存的な軸策分枝形成の制御機構」

〔褒賞事業〕

下記1件の授賞を決定。

東原　和成

（東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授）
「匂いやフェロモンの受容機構の解明」

〔国際交流助成〕
1) 海外派遣研究助成

下記1件の授賞を決定。

石津　智大

（慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程院生）
「身体像の形態認知と美的感覚との関係についての認知神経科学的研究」についてロンドン大学にて共同研究。

2) 海外研究者招聘助成

下記9件の助成を決定。

伊佐　　正	（自然科学研究機構生理学研究所教授）ステン・グリルナー氏（スウェーデン、カロリンスカ大学教授）を、第36会国際生理学会における講演者として招待。研究テーマ「脊髄における運動の生成機構に関する研究」
原田　慶恵	（第61回日本細胞生物学会大会オーガナイザー）トーマス・カーチハウゼン氏（米、ハーバード大学医学部研究者）を、第61回日本細胞生物学会大会における講演者として招待。研究テーマ「細胞膜タンパク質の運動制御過程の解析」
箕越　靖彦	（自然科学研究機構生理学研究所教授）タマス・エル・ホルバス氏（米、エール大学教授）を、第32回日本神経科学大会における講演者として招待。研究テーマ「視床下部における摂食、エネルギー代謝調節機構」
窪田　芳之	（自然科学研究機構生理学研究所准教授）フリーチョフ・ヘルムッヘン氏（スイス、チューリッヒ大学准教授）を、第36回国際生理学会世界大会における講演者として招待。研究テーマ「In vivoでの錐体細胞樹状突起の機能特性」
井本　敬二	（自然科学研究機構生理学研究所教授）バリー・コナーズ氏（米、ブラウン大学教授）を、第32回日本神経科学大会における講演者として招待。研究テーマ「大脳皮質の神経回路の機能の研究」
早石　　修	（大阪バイオサイエンス研究所理事長）ターヤ・ポルカーハイスカネン氏（フィンランド、ヘルシンキ大学講師）を、日本睡眠学会・アジア睡眠学会・日本時間生物学会の三大会合同学術集会における講演者として招待。研究テーマ「睡眠調節におけるアデノシンの役割」
貝渕　弘三	（第61回日本細胞生物学会大会長）クラウス・ミカエル・ハーン氏（米、ノースキャロライナ大学教授）を、第61回日本細胞生物学会大会における講演者として招待。研究テーマ「低分子量G蛋白質Rhoファミリーのライブイメージング」
尾藤　晴彦	（東京大学大学院医学系研究科准教授）カール・ダイセロス氏（米、スタンフォード大学准教授）を、第32回日本神経科学大会における講演者として招待。研究テーマ「光遺伝学的手法を用いた神経回路機能の操作と解明」
柚崎　通介	（慶應義塾大学医学部教授）エドワード・ジフ氏（米、ニューヨーク大学教授）を、第32回日本神経科学大会における講演者として招待。研究テーマ「シナプズにおけるAMPA受容体輸送機構」